一流の頭脳と言うアンダース・ハンセン(著)
御船由美子(訳)の書籍紹介 2018.3(初版)
効果を実感
私はこの本を2年前に読みランニング始めた。
今回、2年間ランニングを実践した私は、
私生活や仕事でのささいなミスが減り
脳がアップグレードしていることを実感できた。
この本に書いてあった30分の有酸素運動を
週に3回、いや、できる時は3回以上、
雨の日も仕事の時も休日も、朝に実践してきた。
30分(5k)のランニングを1年継続で
あまり変化を感じることが出来なかったが、
今回、ようやく2年の継続で記憶力や注意力、
集中力が上がったと感じる事ができた。
また、ストレスへの耐性もついたと
実感もできたので、
ランニングの2年継続を祝うと共に、
私と同様、分の脳力に自信が無く
脳機能を高めたいという方、
また、仕事や家事・育児のストレスで
心が押し潰されそうという方に
是非読んでほしいと思います。
安心してください、
この本には何歳で運動を始めようと
脳は強化できると書いてあります。
そして、運動週間を身につければ、
一生にわたってあなたを
助けてくれるとの事です。
運動を始めましょう!続けましょう!
著者のアンダース・ハンセン氏は、
スェーデンの精神科医であり、
ノーベル生理学・医学を選定する機関
「カロリンスカ研究所」という、
脳研究の最前線で研究を重ね、
これまでに2000件以上の医学記事
も発表してきた世界的な研究者である。
本にはその研究機関でしか知り得ない
脳研究の最新データが、
余すことなく記載されています。
精神論やごまかしは一切無く、
必ず根拠となるデータを提示しているので、
説得力があり読みやすい。
まず、人間の脳は狩猟時代から
変わってないので原始的に食べ物を取る行為、
つまり走ること運動することについて脳が
報酬を与え活性化しているということ。
そして脳も身体の一部である為、
鍛えて変えることが可能だという話や、
脳に損傷がある症例が奇跡の脳の可塑性を
みせて変化を実証した話がある。
ここで重要だと思ったのは、
脳を再編成
脳内活動を抑制して
変化が起こらないようにする
「ブレーキ」の役目を担っている
GABAというアミノ酸のことである。
まずランニングを習慣にすることによって
GABAが脳を変えまいとする作用を取り除くこと。
脳を柔軟にして再編成しやすい状態にすることが
重要なことであり、脳を「固まらない粘土」
と考えるならGABAが抑えられることで
粘土がより軟らかく、成形しやすい状態になる。
いわば「子供の脳」近づけることである。
そして、さらに衝撃的だったのは
「ストレスは脳を破壊する」ということ。
正確にはストレスホルモンの一種である
コルチゾールが慢性的に分泌されると、
海馬や前頭葉が萎縮してしまい、
記憶低下や衝動抑制の低下に繋がるということである。
このように脳の重要な役割を担う部位の機能低下から、
ストレスがどれだけ危険なものか理解した上で、
対策
そして、その対策です。
運動をすると、ストレスホルモン、
コルチゾールは一時的に上昇します。
なぜなら運動は身体に負荷をかけているわけで、
その時ばかりはストレスとなるからです。
しかし運動を習慣化すると、
その上昇がしだいに抑えられていきます。
しかも運動によるストレスだけでなく、
運動以外によるストレスも同じです。
つまりストレスそのものに対して耐性がついていきます。
また、心拍数や血圧の上昇が運動を繰り返す事により、
不安やパニックの前触れによるものでは無いと
脳や身体が認識して緊張状態にも強くなります。
また「運動によって集中力も向上する」ということである。
周囲の雑音を抑えて集中力を上げるには
ドーパミンが不可欠ですが、これも運動で得れます。
ADHDの治療薬は大抵ドーパミンを増やすような理論であるため、
運動はADHDにも効果があるのです。
研究の結果、
一番苦手とする行動の抑制が効くようになったそうです。
そして精神疾患で多いうつ病にも効果があり、
研究の結果、
抗うつ剤以上の効果が運動にはあると立証。
そして習慣にすることで再発も防げるとのこと。
まとめ
脳を鍛える為には、脳トレやどんな薬より1番は
週3回、30以上の「運動」すること。
脳を活性化してストレスや集中力、やる気、記憶力、
学力など計り知れないほどの効果があるということ。
本書の最後には、
ただちに本を閉じよと示されており、
読み終わったらすぐ身体を動かしたくなってくる。
その力がこの本にはある。
是非、一読してみてください。
そして脳のアップグレードを実感してください。
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